

「ホスラブ」とは、ホストラブの略で、ホストを始めとした夜の仕事に従事する人や顧客などが情報交換するために利用することが出来る匿名掲示板です。関東版、東北版、四国版など営業地域別に細かいサイト展開がなされており、今もなお月間数百万人の利用者がいるとされています。
ホスラブは匿名掲示板としての情報交換が主な活用方法ですが、今ではその役割が拡大して“ホスラブ求人”や“ホスラブ小説”といったサイドコンテンツも多く展開されています。一般的には狭いコミュニティとされながらも、ホスラブは未だに多くの業界関係者に利用されるサービスとなっているのです。
ホスラブは業界関係者の交流目的で活用できる匿名掲示板とされていますが、実態は特定のホストの名前を出して事実無根の悪評を連ねるスレッドが乱立している状態です。熱狂的なユーザーになると、1日中掲示板に張り付いてホストに関する情報を集めていることもあるため、匿名性やモラルという点で関係者を悩ませる一面も見受けられます。
過激な書き込みが問題となっていたホスラブでは、2014年頃ついに逮捕者が出る書き込みが行われました。その内容は一般人女性に対して業界関係者が匿名掲示板を通じて殺害予告をしたというものです。この他にもホストやキャバ嬢をめぐり裁判や逮捕というケースが何件か見受けられるなど、他の匿名掲示板とはまた違った文化が築き上げられているようです。
ホスラブで誹謗中傷被害、プライバシーの侵害にあたる書き込みが行われ、放置しておくと被害の拡大が懸念される場合は直ちに管理人へ削除依頼を行うと良いです。掲載の削除は“削除依頼”のフォームから依頼することが可能で、対応は96時間を目安にレス番号単位で行われます。
誹謗中傷等の書き込み削除を承る業者が見受けられますが、書き込み削除の代行・代理行為は“違法行為”になりますので、迂闊に依頼してしまわないように注意が必要です。最悪の場合、誹謗中傷の被害者である依頼者本人が罰せられてしまうこともあります。書き込み削除の代行・代理行為が合法で行えるのは管理人と“弁護士”だけですので、どうしても必要ならば弁護士に依頼すると良いでしょう。
ホストの世界は狭く深いため、匿名掲示板でも使い方を誤れば個人を傷つけるための道具になってしまいます。たとえ源氏名を用いたやり取りが行われていたとしても、個人が特定できる情報に基づいた攻撃が行われれば名誉毀損に当たるでしょう。使い方を間違えぬよう、掲示板本来の目的を思い出して利用することが求められるのではないでしょうか。