SNSでの誹謗中傷の被害が絶えない
以前は匿名掲示板で行われていた誹謗中傷による攻撃が、現在は舞台をSNSに変えて広がりを見せています。誰もが匿名で書き込める掲示板と異なり、SNSは個人名を表示したアカウントに基づいて発信が行われるため、誹謗中傷の被害もよりダイレクトに行われるようになりました。
とくに「Twitter」そして「Instagram」での被害が多く見受けられます。
誹謗中傷の形はそれぞれのSNSで異なりながらも、それぞれのSNSで同じように苦しんでいる人がいるのです。
今回ご紹介する実例はほんの一部にすぎません。みなさんが被害者に、そして加害者にならないようにしっかりと現実を確認しておきましょう。
Twitterでの誹謗中傷被害の実例
リプライやDMによる誹謗中傷
Twitterで一番多い誹謗中傷は「リプライ」によるものです。
リプライとは、誰かが発信したツイート(投稿)に対して返信を行う機能であり、基本的には誰に対してもメッセージを送ることができます。
基本的には平和な機能ですが、ツイートの内容に反論すべき点があったとき、もしくはツイートを発信した人がとにかく嫌いだから、などという理由があれば誹謗中傷が簡単に行われるのです。
有名人へのなりすまし
SNSならではの誹謗中傷方法として「なりすまし」が挙げられます。文字通り誰かになりすます行為です。
とくに多いのはハンドルネームとアイコンを芸能人のものに置き換え、本人がしないような投稿を行うなりすましでした。このような行為はもちろん犯罪行為であり、実行すれば「名誉毀損」の罪に問われる恐れがあります。
Instagramの誹謗中傷被害の実例
コメント欄やDMによる誹謗中傷
InstagramでもTwitterと同様に、投稿に対するコメント欄やDMにて誹謗中傷が行われています。
とくにInstagramは投稿の際に必ず画像が必要であり、自身の顔写真が写っている画像の投稿が行われることも多いため、「容姿」に対する誹謗中傷が行われやすいのです。
インスタライブでの誹謗中傷
Instagramには画像を投稿する機能の他に、「インスタライブ」という機能があります。
インスタライブはカメラで写しだしている映像をリアルタイムで全世界に配信する機能です。
視聴者は配信者に対してコメントで応援できるのですが、この機能を使って誹謗中傷を行う人がいました。
投稿へのコメントならば無視できますが、リアルタイム配信をしながら攻撃されることは思いの他ダメージが大きく、他のSNSにはない苦しみを味わうことになってしまうのです。
被害に遭ったら弁護士に相談を
インターネット上に書き込まれた誹謗中傷は、悪質性が認められれば「名誉毀損」や「侮辱罪」として犯罪に認定されます。
書き込まれたような事実がないにも関わらず、執拗な攻撃に悩まされている場合は、1人で抱え込まず弁護士などの専門家に相談してみてはいかがでしょうか。